神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

「ひとり暮らし見守りシステム」の団視察

11月12日、この冬最低の温度の中、横浜市泉区上飯田町2670にある県営いちょう上飯田団地を訪問した。この視察は、桐蔭横浜大学工学部ロボット工学科の森下准教授が県からの委託プロジェクトとして進めてきた「高齢者見守りセンサーシステム実証実験」を視察することが目的であった。

振動を感知するセンサー  午前10時から、森下准教授、小島高齢福祉課長、いちょう団地連合自治会の宮崎会長はじめ役員の方々そして私達、公明党県議団7名が団地内の集会場に集まり、森下准教授のパワーポイントを使ってのシステム全体の説明を受けた。
その中で森下氏は日本の高齢社会の状況を説明し、65歳以上の高齢者が総人口の23.1%、約4人に1人で、なおかつ65歳以上の独り暮らしの実態が、およそ10世帯に1世帯が高齢単居世帯である現状にあると訴えた。
そして、結論を「豊かで安心して暮らせる社会を築くには、ロボットなどの機械や新技術に頼りすぎることなく、“技術や機械をうまく活用”した新しい社会づくりが必要です。孤独・孤立化が進んだ現代社会に適度な距離感を保ちつつ、田舎の隣近所のように、人と人とがお互いに気にしあう意識を再び育むような取り組みや施策が、今後の高齢社会を新しい次世代型福祉(対人社会サービス及びそのケア))社会を築くための大きな基盤となり、社会の基礎となることでしょう」と締めくくられた。
その後、システムが設置されている単身高齢者と高齢者夫婦世帯にお邪魔し、実際の運用状況を視察した。安価でしかも地域の力を必要とする観点から納得のいくものであった。システムについては別紙を参照願うとして、森下先生には昨年の岡山での学会でこのシステムを説明する学術論文に私の名前を入れてくださった。これからも、県下でシステムの運用が本格化するまで、自身で応援できるところから行動していきたいと決意し、帰路についた。