神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

駐車監視員制度協奏曲

新しい駐車対策として駐車監視員制度が6月1日より開始された。今年の初めより支持者及び関係者の方々に、この新制度をいち早くお知らせしなければと思い、県警察の駐車対策の専門家に新制度の紹介のために、鶴見にまた、県下の市町村に足は運んでいただき直接、県民、区民に説明してもらう機会を持つ努力をしてきました。
しかし、5月初め頃よりマスコミにこの制度が紹介され、連日のように監視員の実際の実務がテレビに流れは事まめると、私のところに駐車対策の詳細を尋ねる問い合わせが殺到しました。「これは用事(トイレ・タイムのこと)をたすこともできないのか?」「もう、どこにも車を置くことはできないのでは?」さらに「これからは車に乗ってはいけない自転車で動けと言う事だろ!!」と言い出す人も出る始末。
確かに、マスコミ、特にテレビを見る限り、いたる所に駐車監視員がいて、すぐにでもカメラで撮影、違反ラベルを張られると思われても仕方がないとの思いをしました。その結果、忘れもしない新制度開始の6月1日、道路はガラガラ、車はどこに行ってしまったのか?と思う街並みが出現しました。

この現象は、マスコミ、特にテレビで新制度を知った県民、区民一人ひとりが先に述べた”いたる所に監視員がいてすぐに写真を撮られる”と解釈し、車の運転を自粛または短時間でも路上駐車をしない結果ではないかと思いました。しかし、実際はどうか?駐車監視員は神奈川県下35警察署80ユニット160名しかいないのです。鶴見警察署管内では3ユニット6名の人員で鶴見駅西口、東口をはじめとした最重点取り締まり路線を監視しているのですから、その行動範囲は容易に想像できます。
しかし、実際は今、述べた情報がマスコミ、特にテレビ報道からは聞くことができなかったように思われるのです。今、私の事務所の近くを見ても、道路はやっと新制度前の車の流れに戻ったように見えます。改めて、一体あの騒ぎはなんだったのだろうか?と思うと同時に、情報の伝達のあり方、言い換えればマスコミと口コミの怖さ体験しました。全てを網羅した正確な情報がマスコミから流れ、それが口コミにのる時代を政治家としていかに創るかを考えていかなければと、この駐車監視員制度の導入を通じて決意を新たにしました。

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