神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

拉致という蛮行に怒りを持て

「北朝鮮に拉致された日本人を救う神奈川の会(救う会)」の関係者の方々との懇談を、議会内で持たせていただいた。折から9月定例会の最終日であり、冷たい雨が降り続く中、拉致問題に係る多くの方々が新庁舎8階の大会議室にお越しくださった。
はじめに北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会の三浦代表、そして北朝鮮難民救援基金の田平事務局長、測定失踪者問題調査会の杉野常務理、会神奈川代表の川添代表とすすみ、特定失踪者家族と支援者の方々からの挨拶というよりも訴えがあった。
この中で、特定失踪者は政府認定で17名。しかしこの認定以外にも100名を超える拉致被害者がいるということであった。何たることか!
ご来席の大沢孝司さんの兄である、大沢茂樹氏、寺島佐津子さんのご両親である寺島六郎・イツ子氏、河嶋功一さんの母 河嶋愛子氏そして河嶋功一君を探す会の牧野氏。お一人お一人を見ているうちに、目頭が熱くなるのを覚えた。
この人たちに何の責任があるのだ。自身の子供に見守られて送る老後を、あたり前の生活が何故出来ないのだ!
私の拉致問題との出会いは県会1期生の頃に横田めぐみさんの両親を迎えての会合です。お年を召されてもなお、ご自分の娘さんのために必死に救出を訴える姿に心を動かされてからです。
それ以来、私の胸には、人間としてせめてもの訴えとしてブルーリボンのバッジを365日片時もはずしたことがありません。同時に、国家の主権を侵すこの拉致という考えられない蛮行に対し、県議会議員を含めた県民総立ちの抗議が今こそ必要な時です。
この被害者家族の方々がお元気なうちに、何とか北朝鮮から特定失踪者を一人でも多く取り戻す算段は無いものか。政治家の一人として強く考えます。

平成20年10月14日

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