神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

ゴールデンウイークと競争社会

ゴールデンウイークを使って、参議院議員浜田まさよしの支援で妻の親戚を訪ねた。民主党政権下で最後の高速道路1,000円にあやかって、久方ぶりの車での遠出。折からの渋滞を避けるために早朝、家を出発、何とかひどい目に逢わずに予定をこなし、宿泊。この宿での一晩が「競争社会」という事を考えさせられるきっかけとなるとは…
この宿、インターネットで、そこそこの顧客満足度を表示していたが、実際は


  1. 冷蔵庫の冷凍室の回りに大きな氷がこびりついたまま。すなわち長い期間何の手入れもしていないが、ゴールデンウイークで久方ぶりに客が泊まり、冷蔵庫の中身など点検なしに、当日を迎えた模様
  2. 部屋の洗面台の液状石けんが詰まって出ない
  3. 朝食の際、サラダに女性の髪の毛が。仲居さんが、謝り別の物を運んできたが、女将からは朝食の説明のみで、髪の毛問題についての話はなし
  4. フロントの男性。こちらから挨拶をしないと返さない

今時、こんな宿があるのかと帰路の際、車中で妻と「多分、一度そこに泊まった客はリピーターにはならないだろう。経営が厳しくなっていくのに、自身の足下がしっかりしていないということを、あの宿の管理者は分かっていない」等の話の内容で盛り上がった。
現に、宿泊した宿から5分ほどの宿泊街は客と宿の従業員と談笑をする場面を多々、見ることができ、客の満足そうな仕草が印象に残った。
翌日、今度は横浜市内を回り、お昼に。ランチタイムが安い、寿司屋に入ったが、従業員とおぼしき人間に「ランチチムは何がありますか?」と問うと、「メニューは表に書いてあります」との事。長い人生で客がメニューをわざわざ席を立って見に行かなければならい経験などしたことはない。妻から言わせると仏頂面をして、出てきた寿司を食していたそうだ。
一方、私の日常お付き合いをしている、お店や従業員の方々は、本当にサービスということに全身全霊を込めた、「おもてなし」をしていただいている。
ゴールデンウイーク明けに、ばかばかしい体験談を読んで頂いた。
今、幼稚園や小学校では運動会での徒競走やその他の行事で、順位をつけない方針と聞いた。しかし、どんなに国内で平等を説こうとも、世界は容赦なく競争をしかけてくる。今、この不況下でサービス合戦はすごい。少しでもよい商品やサービスをより安価で、とい世相とはあまりにもかけ離れている現実にたった2日間の出来事であったが、競争社会のあり方を考えさせられた。「人生、最後まで勝負」という言葉を大学を卒業する時に先輩よりいただいた。
最高の挑戦をして弱者となるのか、挑戦せずに弱者の道を歩むのか?人それぞれではあるが、せめて最高の挑戦をし続ける人生でありたいと思った次第だ。
それとも、(世間では決して安い値段ではないが)単に安い宿と安い寿司を選んだ私がいけなかったのか?と自問自答をしてゴールデンウイークを終えた。

平成22年5月6日

「ダイアリー」一覧へ戻る