神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

3. 社会的課題の解決に向けた企業活動の促進について

質問要旨

社会課題解決に向けた取組の重要性が高まっており、「社会的課題の解決」と「企業利益の追求」の両立をはかる「ゼブラ企業」が、注目されている。成長だけではなく、持続可能性や共存性を大切にする企業で、国連の持続可能な開発目標、SDGsの実現に向けた担い手でもある。
 本県では、SDGsパートナー、社会的インパクト評価事業に取組み、一定の成果が出ていることは評価しているが、現在、コロナ禍で深刻化する社会課題を解決していくゼブラ企業の取組みを、ESG投資を始めとした金融の仕組みなども使って支援していく事を検討するべきだと考える。

 そこで、今後、地域における様々な社会的課題の解決に向けて取り組んでいる県内の企業に対して、どのような支援に取り組んでいこうと考えているのか、所見を伺いたい。

知事答弁要旨

貧困や格差など社会的課題の解決、さらにSDGs達成に向けては、行政の取組だけでなく、課題解決と利益の追求を両立させる、まさに「ゼブラ企業」のような民間企業の持続的な活動が大変重要です。
 これまでも、県では、こうした企業を支援するため、取組の効果を見える化する「社会的インパクト評価」や、金融機関と連携した経営支援などに取り組んできました。
 そうした中、コロナ禍により、社会的課題は一層多様化・深刻化しており、課題解決の「担い手」となる企業のさらなる活躍が必要です。
 そのためには、こうした企業の活動を多くの方々に知っていただくとともに、多様な主体による協力や連携が不可欠です。
 そこで、県は、様々な社会的課題の解決にビジネスで挑む企業を応援する新たな取組を進めていきます。
 まず、こどもや女性の貧困問題などの課題の解決に取り組む企業を県が募集し、認定・公表することで、その社会的意義を明らかにし、広くアピールします。
 そして、課題解決の取組を具体的に進めるため、認定企業と、500者を超えるSDGsパートナーなどとの連携を後押しし、多様な主体による「共助」の取組につなげていきます。
 併せて、認定企業の持続的な経営に向け、これまでの取組を活かし、金融機関と連携し、ESG投資を始めとする社会的投融資を呼び込んでいきます。
 今後も、コロナ禍で深刻化する社会的課題の解決に向けて、「担い手」となる企業を積極的に応援してまいります。

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