神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

質問要旨

職業訓練に対する注目がますます高まる中、職業技術校は、使用しているコンピュータも古く、また、相変わらず旋盤や溶接の訓練なども行っている。職業訓練は就職のための訓練であり、県内企業の求人ニーズを十分に踏まえる必要がある。今、時代のニーズはIT技術であり、これからは、日進月歩の発展を遂げるロボットに関する技術もますます必要とされてくる。また、現在、もっとも求人倍率が高い分野は介護分野である。ニーズの少ない訓練を減らし、需要の多い訓練の量と質を高めるような、不断の取組みが、今、職業訓練には求められている。
そこで、現在のように雇用が厳しい時代にあって、職業訓練は、その時代に必要とされる訓練内容に柔軟に変えていくべきではないかと考えるが、今後、県として職業訓練にどのように取り組んでいくつもりか所見を伺いたい。

松沢知事答弁

県では、これまでも、企業の人材ニーズや県民の訓練ニーズを踏まえた職業訓練を実施するため、5年ごとに定める職業能力開発計画を踏まえ、適宜訓練コースの見直しを進めてまいりました。
また、コースの見直しにあたっては、公共と民間の役割分担のもと、職業技術校では、特に県内中小製造業の基盤となる人材を育成するため、ものづくりにかかる訓練を中心に行うとともに、介護やIT分野などの訓練につきましては、主として民間に委託して実施をしております。
具体的な訓練コースとしましては、従来から実施している溶接や旋盤などの基盤技術のほか、東部総合職業技術校などでは、コンピュータのシステム設計・開発を担う技術者養成のためのコースを設けるなど、時代の要請に応じた訓練も実施しております。
今後の取組でありますが、職業技術校においては、引き続き、県内産業を支える、ものづくり人材の育成に努めるとともに、人材不足が深刻な介護人材などの育成については、専修学校等を活用し、厳しい雇用情勢に対応をしてまいります。
さらに、先端技術に対応した訓練につきましては、今後、産業技術短期大学校のカリキュラムを見直し、先進の産業用ロボットなど、高度な制御技術にも対応できる人材の育成に取り組んでまいります。 

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