神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

1. ガブテック(GovTech)の推進に向けた電子申請手続の拡大とオープンデータの利活用の促進について

質問要旨

ガブテックとは、政府や自治体を意味するガバメントとテクノロジーを掛け合わせた言葉で、政府や自治体が積極的に新しい技術を取り入れ、公的サービスをテクノロジーの力で、より良いものにしていくという取組である。本県でも、こうしたイノベーティブな動きを、いち早く取り入れてみてはどうか。
 そこで、自治体の抱える課題をテクノロジーの力を活用して積極的に解決していく「ガブテック」の取組を本県においても推進するため、県内市町村と連携して、電子申請手続の更なる拡大や利便性の向上を図るとともに、オープンデータサイトについては、利用者の要望を受け止め、それに応えていく機能を付加し、公開データの改善とサイトの利便性の向上を図るべきと考えるが、所見を伺いたい。また、その際、外部の専門人材の活用も必要になると考えるが、併せて、所見を伺いたい。

知事答弁要旨

ガブテックの推進に向けた電子申請手続の拡大とオープンデータの利活用の促進について、お尋ねがありました。
 まず、電子申請手続の拡大についてです。
 県では、市町村と共同運営している電子申請システムにより行政手続きの電子化を推進していますが、多くの申請手続きが紙や窓口のみで行われています。
 先月、行政手続きを原則オンライン化する、いわゆる「デジタル手続法」が成立したことから、今後、県は市町村とも連携して、オンライン化の取組を進めます。
 また、県民の皆様からご要望の多いスマートフォンからも、原則、すべての電子申請手続ができるよう、利用者の利便性向上にも取り組みます。
 次に、オープンデータの利活用の促進についてです。
 今回策定する「かながわICT・データ利活用推進計画」では、県が保有するデータの公開・提供を積極的に推進することとしています。
 また、県は、市町村が保有するデータのオープンデータ化の支援・促進を積極的に進めるとともに、県と市町村が共同して公開できるデータの範囲を拡大していきます。
 一方、現在公開しているデータには、加工・分析に適さない形式のデータも存在していますので、公開するデータは利活用しやすい形式に変更するなどの改善を図ります。
 さらに、今後、利用者がサイト内に登録されているデータから、利用したいデータを簡単に素早く検索できる機能も追加し、利便性の向上を図ります。
 こうした取組を進めるにあたっては、公開データの改善や専門性を伴うデータの加工・分析について、「データアナリスト」などの専門家をアドバイザーとして活用していきます。
 近年、ICTは日々進展を続けており、最新の技術や革新的な製品・サービスが次々と生み出されています。これらのテクノロジーを行政運営に有効に活用する取組を推進し、県民サービスの向上に努めてまいります。

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