神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

4. 新しい生活様式における「観る」「支える」スポーツの推進について

質問要旨

県は9月補正予算において、県内のプロスポーツチーム等が行う新型コロナウイルス感染症対策に対する補助金を設けたが、主な収入源を参加費や観客からの入場料に頼らざるを得ないスポーツは、観客に制限を設けなければならない状況では、大会等を開催することができず、その結果、アスリートの活動の場が制限されるという状況にある。
 そうした中、民間を中心にインターネットを活用したARなど最新技術を活用した新しいスポーツ観戦が確立されてきており、応援する選手や素晴らしいプレーに対して「投げ銭」をして、少額から手軽に応援や支援ができるアプリやウェブサイトも登場してきている。
 新しい生活様式におけるスポーツのあり方が問われる中、新しいスポーツ観戦や支援について積極的に発信し、振興に繋げるべきである。

 そこで、新しい生活様式における「観る」「支える」スポーツの推進について県としてどのように取り組んでいくのか、所見を伺いたい。

知事答弁要旨

コロナ禍において、スポーツを直接「観る」ことに制限がかかる中、インターネット配信などによるリモート観戦が一気に拡大しつつあります。
 こうした観戦スタイルは、場所や時間を選ぶことなく、安心してスポーツに親しむことができ、ウェブを通じ贔屓のチームに寄付をする、いわゆる「投げ銭」機能も付加できるなど、スポーツを観る、支える楽しみ方を大きく広げる可能性を持っています。
 もちろん、会場でプレーの迫力に直に触れる魅力もスポ―ツの醍醐味です。そのため、ウィズコロナ時代における新たな生活様式においては、会場での観戦とネット配信を通じたリモート観戦を柔軟に使い分ける観戦スタイルを定着させていくことが重要です。
 まず、会場での観戦ですが、先般、県を含む共同提案により、横浜スタジアムで、イベントの人数制限緩和に向けた技術実証を行いました。今後、結果を政府の分科会に報告し、安心してスポーツ観戦を楽しめる開催ガイドラインの策定に繋げていきます。
 一方、リモート観戦では、取り上げられることが少ない、アマチュアやパラスポーツ等での活用も県で後押しする必要があると考えています。
 そこで、今後、県立スポーツセンターにおいて、スポーツ団体やイベント主催者、IT企業等と連携し、魅力的なコンテンツや「投げ銭」機能を持つ配信方法などのノウハウを共有することで、その活用を促していきます。
 併せて、各団体が配信する競技中継をスポーツセンターのサイトに集約し、気軽に様々なスポーツを楽しむことができるプラットフォームの構築や、スポーツセンターで開催する試合を簡単に配信できる環境整備の可能性についても研究していきます。
 県では、こうした様々な取組を進め、新しい生活様式の中において、安心してスポーツを「観る」「支える」ことができる環境づくりに努めてまいります。

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