神奈川県議会議員 鈴木ひでし 鶴見区選出 公明党

質問要旨

警察署で取り扱った落とし物の返還は、取り扱った警察署での窓口又は取り扱った警察署へ連絡の上で送付しているが、警察署での窓口業務は、県民の大半が仕事に従事している時間であり、送付は手続きに時間がかかることから、落とし物を速やかに返してもらえない現況にある。
土曜日、日曜日の返還を希望する落とし主については、当直をしている警察官が対応してくれると伺ったが、本来、県民の安全を守るために、限られた人員で休憩時間も取れない中、事件当直に従事している警察官に対し、行政手続きを委託することは、本来の目的である治安の維持に支障をきたす懸念がある。
また、落とし物検索システムにより、どのような落とし物がどこで拾われているか、どの警察署で保管されているかが検索できるが、複数の警察署で該当した場合には、それぞれに問い合わせることになり、膨大な時間と労力がかかってしまう。さらに、インターネットに不得手な人のために、誰もが簡単に落とし物を探せるようなシステムも必要ではないかと考える。
そこで、警察本部内に24時間体制での「遺失物等カスタマーセンター」の構築ができないか、所見を伺いたい。

渡辺警察本部長答弁

遺失物法の改正に伴い、平成19年12月からインターネットで遺失物の情報を公表するようになり、落とし物をした方が落とし物の検索ができるようになりましたが、成りすまし防止の観点から公表している情報は限られており、複数該当があった場合には、それぞれの警察署への問合せが必要となってきます。
このため、遺失物に関する問合せやインターネットに不得手な方に対応するための専用電話を警察本部に開設し、警察本部で一義的に対応できる仕組みを早期に構築して参ります。
なお、当面は体制等の問題もあり、執務時間帯における対応とし、その効果・検証を行い、その結果を踏まえて24時間体制について検討して参ります。

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